Our Concept
深い霧のなかを歩くように
NOUMUとは「濃い霧のなかに留まること」を意味しています。経済人が明るい未来を好むように、私たちは見えない先行きを好みます。何かの役に立つからという理由で既知のパースペクティブからしかものを見れない人々とは違い、先が見えないその先に新しい視界を想像すること。わからないこと、語りえないこと、役に立たないこと…私たちはそこに留まり、手探りをすることに価値を見出します。
雑種であること
濃霧のなかに居るということは、既存のジャンルや価値を疑うことです。足場を定めずに歩みを進めるために、常に私たちは雑種的でしかいられないのでしょう。思想誌でも美術誌でもないということは、思想的にも美術的にも価値が定まらないということです。この雑誌はそういった実験、未だ価値の定まらないものに「価値ならざるもの」を見出す人々に捧げます。
1 Coffee : 1 Essay
NOUMUのコンセプトはシンプルです。
温かなコーヒーが覚めるまでに1エッセイを読めること。
購入者は一週間で雑誌を読み終え、一つの問いを懐き、それについて5分ほど考えてもらうこと。
読み終えたら気軽にゴミ箱に放り入れられること。